映画「風花 kaza-hana」をみて | Rainbow Smile

映画「風花 kaza-hana」をみて

風花とは…

冬から春へと向かう晴れた日に、まだ雪の残る山肌を撫でて風に吹かれ飛んでくる細雪のこと。ひらひらと風に舞い散る桜の花びらのように、はかない雪・・・。

最近浅野忠信さんのことが気になっている私ですあせる

風花 kaza-hana
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この映画での浅野さんは明るい感じで演じているので好きです、とっても!

(2001年度製作版)
文部省のエリート官僚・澤城廉司と疲れた風俗嬢・富田ゆり子は、ある日、満開の桜の下で目覚めた。澤城は将来を嘱望されるエリートでありながら、酒を飲みだすと止めることができず、最後には記憶をなくしてしまう。そんな酒での失敗が響き、現在は謹慎中だった。日付も場所も、隣に眠る女の正体もわからぬまま、ぼんやりと目覚める澤城。ゆり子の話によると、彼女の帰省につきあって北海道へ行くことになっているとのことだった。状況が把握できないまま、ゆり子とともに北海道に行くことになった澤城は…。
『セーラー服と機関銃』「お引越し」などの名匠・相米慎二による、大人の切ないラブ・ストーリー。鳴海章の「風花」を原作に、相米監督が初めて手掛けた、浅野忠信、小泉今日子共演のしっとりとしたロードムービーである。


出演: 小泉今日子 / 浅野忠信 / 尾美としのり / 小日向文世 / 柄本明 / 香山美子・麻生久美子・鶴見辰吾・椎名桔平その他多数の有名俳優さんが!!

ラブストーリーには違いありませんが、ラブシーンは全くといっていいくらい無くて、人間愛を讃える物語という印象を受けました。

雪山で自殺を図ったキョンキョン演ずるヒロインゆり子を
浅野さんが必死で追いかけ、ふらふらとした足取りで山小屋まで
担いで行き介抱するシーンに感動☆

これはラブというより高次元の人間愛にもとづく行為以外の何物でもないし
会いたかった娘に会えて、しっかり抱きしめるシーンもこの世で最高の親の愛

生きてるだけで、幸せだと思わなくちゃ~というキモチになれる
けど、人生はキレイ事ばかりじゃないぞ、という警鐘も感じつつ…

↓こちらのブログでzenさんとおっしゃる方が書かれてる感想~味があります
http://blogs.yahoo.co.jp/zennsuu/4314493.html

「風花」です。相米慎二です。

ああっ、相米慎二。わが青春時代には「台風クラブ」に感動し、「ラブホテル」の10分以上の長回しに驚愕し、喧々諤々仲間たちと論議をかましたものでした。

で、「風花」です。

どうしょうもないもとエリート官僚と風俗嬢が心の傷を癒していくといったストーリーです。いわゆるかなり暗い雰囲気の漂ういかにもな日本映画ってところでしょうか。ところがこれがまたいいんですわ。あまり起伏のないストーリー展開、全体に漂うだらだら感。シーン1つ1つもかなり丁寧に作りこまれていて、心の小さな動きも伝わってきます。これって初見ではただ単にだらだら感だけが際立ち、たいした印象もなかったのですが、改めて見直すと深い。まさにスルメ映画の典型でしょう。

北海道の癖にいわゆる綺麗で自然いっぱい北海道!ってところをあえてはずしてるのもよい。だからこそ回想シーンの桜の2人の酔っ払いシーン、雪山を小泉今日子が歩くシーン等の美しさが際立ちます。

浅野忠信、相変わらずいいです。小心者のエリート官僚(途中で元になっちゃいますが)演じきってます。小泉今日子いいです。前半の心の傷いっぱいの枯れた感じの風俗嬢もよいですし、ラストシーンの心の傷癒えてからの人生に向かう爽やかな表情。これが同じ女かよ。いいねぇ。演技的にはいまいちなのかも知れませんが、キャスティングの妙ですなぁ。

誰にでもおすすめっって訳にはいかんですが、この手のちょっと暗めの映画かなり好きっていう邦画好きにはおすすめです。個人的にはかなり好きです。

残念ながらこの映画で新たな魅力が出てきたな・・と思った相米慎二監督はこの作品の製作後急死。遺作となってしまったわけですが・・・おいらの青春に一花くれた監督に感謝。


以上zenさんの感想でした。

私的には今まで見た浅野さん作品の中で、こちらのが一番よかったです。
まだ4作しか見てませんが…
ラブシーンがないのが、最高に良くもあり、残念でもあり?という感じです。